このエントリーは、Software Test & Quality Advent Calendar 2011の12日目です。
前の11日目は@akai__tsuki さんの
「TestLinkことはじめ」でした。
http://d.hatena.ne.jp/acro-engineer/20111211/1323615913
今日の内容は、ウチのプロジェクトで使ってるUWSCのご紹介です。
【UWSCについて】
UWSCについてはこちらのサイトからどうぞ。
「ダウンロード」から入手できます。
UWSC
http://www.uwsc.info/index.html
シェアウェア版とフリー版がありますが、フリーの方でかなりの機能が使えます。
ダウンロードして、zipを解凍し
UWSC.exeを叩くと、すぐに使えます!
「カメラ」のボタンをクリック後に行った操作を自動で記録してくれます。
UWSCに付属しているHelpやUWSCサイトのFAQが充実しているので
詳しい操作はそちらでご確認を。
ダウンロード時には記録のレベルが「低」に設定されています。
このモードはマウスの動き、キー操作などをそのまま入力します。
「設定」ボタン→「設定」より
「設定」画面を呼び出すと、ここでレベル「高」に設定
を変更できます。
使うのはだいたいこちら。
【Seleniumとの比較】
フリーの自動テストツールだとSeleniumも有名ですね。
Seleniumと比較した際のUWSCの強みはこちら。
強み
・web系のシステム以外でも使える
(個人的には、web系であればSeleniumの方が便利だと思います)
・マウス位置を記憶する機能との併用ができる(低レベルでの記録を使用)
→テスト対象が画像エディタのような機能を持っていると便利です。
エディタ上に選択したアイコンを置く、なんて動作が可能になります。
弱み
・Seleniumのassert、verifyにあたる処理がない
→画面遷移後、本当に目的の画面が表示されているかは目視確認が必要です。
・入力などで実行できない処理があると止まる
→Seleniumはassert文やよほど致命的な処理ではない限り、
最後までテストを実行してくれますが、
UWSCは実行できない処理が出るとそこから先に進みません。
※あくまで私が使ってみての感想なので、間違いなどがあれば教えてください。
テスト対象によってSeleniumとUWSCを使い分けるとよいと思います。
【UWSC利用方法】
プロジェクトでは以下の方法でUWSCを利用していました。
1. UWSCのテストケースを作成する
ここでは電卓で単純な足し算をしてます。
01_Addition.UWS
プロジェクトだと「テキストボックスに文字列を入力する」とか
「xxボタンをクリックする」くらいの粒度で1テストケースで作ってました。
2.作成したテストケースを繋いでテストシナリオを作成する
ここではCalc.batというbatファイルの形でシナリオにしました。
四則演算で1セットです。
Calc.bat
今回のように実行するUWSファイルの数が少なければ、
UWSCのスケジューラにセットして実行してもOKです。
UWSファイル内部で別のUWSファイルを呼び出せるので、
テストシナリオ用UWSファイルを作成することもできます。
3.(夜間にシナリオを流す場合は) タスクスケジューラをセットする
batを複数実行する場合などは、タスクスケジューラを設定していました。
夜間に自動で試験を実施しておけば、
朝来て行うのは実行結果のキャプチャを確認するだけです。
と、こんなやり方で使ってました。
もっといい使い方やツッコミがあったら、
コメント等でお知らせください。
明日は、@goyoki さんです。
それでは。