遅くなったWACATE感想2日目編です。
2日目もよく晴れて絶好の勉強日和!発表資料公開されているものはおいおい追加しておきます。
12/18(日)
-■BPPセッション「WACATEによる加速事例〜加速が止まらさんない世界」(ときわ かおり)
<感想>
WACATEに参加してからの加速の様子や、実際に現場で何に取り組んでこられたかがよくわかるセッションでした。WACATEの半年に一回ってペースは、自分の振り返りやらアウトプットのタイミングとしてちょうど良さそうな印象を受けました。
-■問題を捉えよう 〜自律の入口へようこそ(常盤 香央里)
<概要>
自律して問題を把握し、解決につなげていくための手法を、SaPID法に沿ってやってみるセッション。問題を捉えることから始めれば解決に近づくというところがポイント。
<感想>
ワークで、実際に自分が感じている問題を一つ書き出す、その後「それで何が困るのか」を深めてみるというのをやってみるのが、すごくよかったです。自分が問題としてパッと挙げられるものは、大体単なる事象なんですね。それによって本当に困ってることに近づくためには、さらなる問いが必要。
-■忘れたころにやってくるテスト技法 〜組み合わせテスト〜(藤原 洋平)
<概要>
1.「組み合わせテスト」
組み合わせによる爆発
→テストで確認したいポイントは抑えつつ、テストケース数を削減したい
※用語の確認
因子:入力の条件、組み合わせの要素
水準:因子がとりえるパターン
有則:因子が動作や結果に影響する関係を持っている
仕様上のかかわりがある
無則:結果には影響しない
禁則:実現不可能な因子の組み合わせ
2.技法の種類
<有則系>
ディシジョンテーブル
原因結果グラフ
CFD
ドメイン
<無則系>
ペアワイズ
直行表
クラシフィケーションツリー
(1)ディシジョンテーブル
(2)ペアワイズ
ツールの紹介
・PICT
・PictMasterOA
(3)直行表
直行表の選び方
・テストの目的
・コスト・費用対効果
・因子・水準が洗い出されていること
<感想>
こちらもワークで直行表、ペアワイズをやってみたのがよかったです。設計技法は会社でも取り組んでるので、自社のテストチームで同じようなワークをやってみようと思ってます。
ただ、未だによくわかってないのが直行表、ペアワイズってどんな条件のシステムに向くんだろう、というところです。以前ペアワイズを使ってみようとしたんですが、禁則が多すぎるなどでうまく使えず、結局手でテスト項目を作ったことがありました。一緒にワークしたメンバーに聞いても、同じ疑問を持っていました。もうちょっと経験が必要なのかな。
-■伝わる報告書への第一歩(小池 香織)
<概要>
自分の取り組み、作業などをきちんと伝えるためには、どうしたらよいかというセッション。ポイントとしては、相手が何を知りたいのか、報告先がどう思うか、に注して書くこと。事実、推測、感想の3点は分けて書く。
<感想>
これもワークで行った、悪い報告書の例の訂正が面白かったです。自分の書いた文章だと悪い点に気づかないこともありますが、人の書いた文章だとよく見えるなーと。我がふり直さなければ!
-■僕らの僕らによる僕らのためのBOK等の解説(朱峰 錦司)
1.BOKとは
特定の専門領域についての知識体系
→BOKガイドでまとめられている
例)SWEBOK
SQuBOK
PMBOK
REBOK
BABOK
2.本日のターゲット
SWEBOK ソフトウェアエンジニアリングについての知識体系。辞書的
SQuBOK ソフトウェアの品質についての知識体系。辞書的
PMBOK プロジェクトマネジメントについての知識体系。
プロセスと入力・出力成果物を整理している
→プロセエス定義のひな型にできる
<感想>
3つのBOKの概要を1時間で紹介してもらう、ちょっと駆け足気味なセッションでした。でも、各BOKの雰囲気はつかめたし、実際にBOKガイドを読んでみようという導入になりました。自分の場合は積ん読してるSQuBOKからですね。
-■シン・テストエンジニアのキャリアについて(山本 くにお)
甘口モードの資料はこちら。辛口版は参加者だけのお楽しみ。
「QA・テストが日本の産業を救う」という熱い想いのもと、今までのキャリア失敗談を紹介してくださるセッションでした。「QA・テストが日本の産業を救う」は自分もそう思ってます。
■全体を通して
自分の興味が広がったり、日頃の疑問点を話せたりですごく楽しい二日間でした。ソフトウェアテストのプロセスに沿って広く浅くできて、自分の中でのプロセスの理解が整理でき、最初のWACATE参加が冬で自分にとってはよかったと思ってます。夏も行きたい!
夏は6/17,18だそうです!