第11回Ques「IoT時代の品質」参加レポート

第11回Ques「IoT時代の品質」に行ってきましたのでレポートします!TECH PLAYさん初めて行きましたが、オシャレできれいですね。
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AkerunサービスのQA現場

株式会社 フォトシンス 石井大樹さん

役割
会社の紹介
  • akerun入退室管理システムの開発提供
  • スタートアップ
QAの担当

以下すべて内製

IoTサービスの難しさ
  • QAの規模=組合せの掛け算
  • QA用の端末も製造が必要
    • Internet スマフォ、パソコンは作らない
    • Thing 目の前にあるものを検証 → サーバサイドを検証するにも機器が必要
  • Webからの転向の注意点
    • QA用の端末も製造しなくてはならない ハードウェアの作成に時間とお金がかかる
    • →計画が重要!
    • QAに必要な数量は? → 壊す前提で計画する
    • 製造の予算は? → 壊す前提で計画する
    • 製造スケジュールの調整は?
IoTの現場
  • 環境試験
    • 高温、低温、ヒートショック、湿度
      • カタログスペックの検証
      • 本当はどこまで行けるのか(壊れるまでやる)
    • 静電気
  • 耐久性、連続稼働
    • キーワード「自動化」
    • 鍵を開けたり締めたりを100万回以上繰り返す
    • ボタンのプッシュを延々繰り返す ※初期はエンジニアが押しまくってた(手動)
    • ハードの自作っぷりがすごい
ハードの試験も自動化するメリット
  • 生産性上がる!わくわくする
  • →最近は手軽に作れる環境が充実
    • shell/python/golang
    • RasPy
    • 素人でも、ちょっと勉強すれば、手伝ってもらえば作れる!
    • 無料、またはお小遣い程度
チーム作り

Before

  • スーパーエンジニアでも抜け漏れは発生
  • 能力差が出る、非効率

After

  • 開発者と評価の分離
  • 品質基準の策定
  • ステークホルダーの再構築
    • →会社全体でQA、会社全体でドッグフーディング
    • 偉い人からみんなでやろうよと言ってもらう
    • オフィスに設置して実際に入退室管理
    • チーム分けして日替わりで体験
    • →サービスの仕様がみんなに浸透
    • 改善のフィードバックが速い
  • カスタマーサポートにテストしてもらう
    • リリース前に細かい仕様を把握
    • はまりどころのキャッチアップ
    • 「触るの楽しい!」を体験してもらうことで、ポジティブになる
    • ※カスタマーサポートは、普段クレーム処理なのでネガティブになりやすい
  • 社員全員akerunを持ち帰り
    • 設置のしやすさを体験
    • 合鍵発行などのフローも体験
    • 社員に愛着を持ってもらえる
  • 顧客先で張り付き検証
    • ユーザの使用環境・生の声が分かる
    • 先入観がなくなる(こう使われるだろう、と思ったら実際には違う)

組織全体でQA ⇔ 品質意識の向上

  • 専門性の高いドメインは委託
    • セキュリティ会社にライブインタビュー ※登壇中にSkypeつないでインタビューw

  akerunのテストどうですか?
   Q どこが難しい?
    問題が起きた時にWeb系よりもいろいろなこと考慮する必要があり難しい
   Q どこが楽しい?
    切り分けしてどこが問題ってわかったときは面白い
    Web系と観点違って面白い 木材立てて通信遮断とか

  • 外部にテストしてもらうときも楽しんでほしい→プロダクトの魅力が重要
    • →結果的にプロダクトの魅力がさらにあがる! 「わくわく感大事」
  • 魅力あるプロダクトとは
    • 新しく他にない
    • 先端技術
    • 他にない
まとめ
  • IoTスタートアップがQAをする難しさ
    • 範囲が広い
    • ハードの計画も
  • 生産性を上げる = モチベーションの維持
  • エンジニアリングの活用
  • 全社QA体制⇔品質意識の醸成
  • ただし専門性の高いドメインは委託

IoT、ビッグデータ、サーバレス、品質管理

アイレット株式会社 鈴木 宏保さん

会社紹介
  • cloudpackのサービス展開
  • AWSのプレミアコンサルティングパートナー
  • KDDIの子会社化
  • IoTをもう一つの中心事業とする
  • フルマネージドサービスの利用。IoT案件
  • サーバレスアーキテクチャの利用
    • メリット
      • AWS利用料が削減できる
      • 運用保守費用が削減
      • ライセンス費抑えられる
    • デメリット
      • サービスが増える、更新されるのでキャッチアップが大変
      • 管理を任せられる分制限がある
サーバレスについて
  • お客さんからサーバレスでやってくれと言われているわけではない
  • 品質管理:求められている要件を満たしていることを管理
    • 機能要件:従来通り
    • 非機能要件:以下を変えてみた
      • 可用性
      • 性能/拡張性
      • 運用/保守性
      • 移行性
      • セキュリティ
非機能要件の詳細
  • 可用性
  • 性能/拡張性
    • 基本決まっている
    • 上限があるがUPできる(ユーザが設定変更してAWSに申請)
    • →という点を前提に設計を行う。
    • 顧客の合意をとる
    • →従量課金でコストがかかるため、コストのかかり方についても合意
    • インフラの試験は不要(アプリ部分の試験は必要)11
  • 運用/保守性
    • 人の動き
      • 従来通り
      • 障害に対してできることは少ない →AWS頼み
      • ただし、障害はそもそも少ない
    • 運用保守システム
      • 監視バックアップより、AWSの機能で実現
      • →簡単にできて試験いらず
  • 移行性
    • AWSから外へ → あきらめる。
    • AWS内(他アカウントへ)→ ツールが用意されている(うまくいけば非常に低コストで移行が可能)
  • セキュリティ
    • 仮想サーバとサーバレスの責任分岐点
      • 仮想サーバ:OS以上が自分たち
      • サーバレス:アプリとデータが自分たち
サーバレスの今後
  • サーバレスは流行るか?
    • 決済者にはコストダウンが響きそう
  • これからはサーバレスの時代が来る
    • 品質管理、サーバレスの達人になれば売れるエンジニアになれる!

感想

フォトシンスさんのチーム作りのやり方は、周りの巻き込み方が素敵だなと思いました。キーワード「わくわく感」が特に素敵です。
アイレットさんのサーバレスのお話は、サーバレスの非機能考えていかなきゃなー、なところだったので参考になりました。
登壇者、運営の方々ありがとうございました!