【参加メモ】JaSST Online Fennel行ってきた

JaSST Online Fennelに参加してきました。

フェンネルの花の写真はフリー素材屋Hoshinoさんからです。

前説

にしさん曰く「テストが上手い人は間引くのが上手いんだよー」をきっかけにテスト設計を見ていく会が生まれたそうです。

本日の構成

  • 古畑■三郎システム
    • 最初に成果物を見る→そこに至る過程を楽しむ
    • 先にテスト成果物を見てそこに至る思考を見ていく
  • 相席■堂システム
    • 出演者が気になったらボタン、何を考えてるか深堀り

テストベースとおーだんさんのテスト設計成果物はあらかじめ参加者に公開されていました。設計過程をビデオに撮ったものをおーだんさん自身が解説、質問者が気になるところを途中で止めて質問するスタイルで進行していきます。

おーだんさんの講演のざっくりメモ

※私が特に興味あったところと普通のところでメモの分量に濃淡あるのは悪しからず

  • プロジェクト状況の依頼背景の認識と合意
  • テスト設計の実演の流れ

テスト分析

最初はテストベース読み込み。あからさまに気になるところは線を引いたりする

  • 気になるところの言語化
    • 機能、非機能、UI/UXデザイン、ユーザー操作、過去流出バグ
    • 画面構成、用語で曖昧なものはないか
    • 機能に対して確認すること:入力、処理、出力、例外
  • 最初に機能の全体像を見ている
    • 機能一覧の作成、書き出したら整形(対象外(次リリース)の整理など)
  • 機能で気になるもの
    • 対象になる機能があるのでは(入会があるなら退会は?のような)
  • テスト分析のタイミングで仕様上こうした方がいいのではという内容もQA表にまとめる
  • フォーマットはこの時点で考えている。過去のものを思い浮かべたりもする
  • テスト計画書の概形は今回のはJSTQBの項目を参照している

読み込んでいて気になったものをQA表にする
おーだんさんの場合は理解のために読み込むフェーズと気になるところを見るフェーズに分ける

気になる点は繰り返し出していく。気になる点の出し方
・用語で気になる点はないか、画面表示などテストベース内のパターン
・入力、出力がそれぞれ何か、どういう処理をするのか
 

状態遷移

動きをイメージしたい
 目的は動きを見たい。主要な導線じゃないものは意識的にカットしている
自分がどこをどう押すのかのUXの理解もしている
画面イメージがあるところだと説明のないところとか(テストベースの図だとアイコンの説明がなかった)
ものによってはシーケンス図起こすこともある。ユースケース記述描くこともある
目的は動きを見たい。主要な導線じゃないものは意識的にカットしている

プロダクトリスク一覧

どういうことが起きたらまずいかを考えていく
欠陥の想定。クラッシュしたら困るとか、矛盾しないかとか
バグトラッキングシステムがあれば見に行く。なければ経験則。
経験則を覚えておくために気を付けてること→やらかすと残る。書き溜めておくこととか
普段だと自分なりのリスクの優先付けをしたり開発の人に聞いたりする

テストすべき仕様一覧

リスクを出してからテストするべきことに戻っている
テストすべきことは気になることを書いておく
パラメータを洗い出すなどは、おーだんさんはテスト詳細設計に寄せている
不安の払拭ができるように

リスクやテストすべきことで行ったり来たりしながら優先度整理。優先度付きのテストすべき仕様と起きたら困るプロダクトリスクと作る

テストアーキテクチャ設計

テストタイプ(機能テストとかクロスブラウザテストとか)を洗い出す
テストタイプは自分がどういう順番でテストするのかの固まりを意識している
テスト技術とか対象を出す
プロダクトリスクとテストタイプをマトリクスにして当てはまるものに割り当てる

実際に欠陥が出たかをテスト実行者の人に聞いてみたりする

テスト技法は経験則だったり、仕様の分析で使ったものを流用したりする

テスト実行アーキテクチャ

テストアーキテクチャ:テストの全体像
テスト実行アーキテクチャ:テスト実行の全体像≒スケジュール

感想

テスト分析~設計途中の思考内容とかを聞ける機会はほとんどないので貴重な機会でした。質問者の皆さんがどんどん質問していってくれたのも理解の手助けになって助かりました。ありがたい。質問者は質問できるし、質問考えるとより集中して聞けるし、いいポジションかも。
自分だとこうしてるな、とか他の人が疑問に思っているところとかdiscordでわいわいできたのも楽しかったです。