福岡で小早川隆景、乃美宗勝の足跡巡り+柳川で立花氏巡り
JaSST Kyushuに行くついでに前日ちょっと早く福岡入りして、私の好きな戦国武将である小早川隆景と乃美宗勝ゆかりの地を巡ってきました。
宗勝寺
乃美宗勝のお墓のあるお寺です。
福岡の交通網が集まる天神からバスで20分程度で到着します。近所には毛利氏の勢力と大友氏の勢力が攻防を繰り広げた立花山城があります。宗勝公は朝鮮出兵時に病を得て、九州に戻ってきてこのあたりで亡くなったと伝わっています。ごく普通のお寺なので、本堂に軽く参拝してから宗勝公のお墓へ。
本堂左手の細い山道を通って向かいます。地蔵堂らしきところの裏手を通ってさらに山の中へ。
落ち葉がこんもり積もり、ところどころで倒れた竹が邪魔をしてきます。案内板が順路はこちらと示しているし、道はこれ以外にないので乗り越えて進みます。ちょっと愛を試されてる気分のする道でした。雨が降ってたら引き返してたかもしれませんw曇りぐらいで本当によかった。あと夏だと虫が多そうなので、冬でよかったです。
ほどなく重臣のお墓へたどり着きます。
この奥に宗勝公と奥様のお墓がありました。
向かって左のお墓に「宗勝寺殿」「勝運」の文字がありますので、こちらが宗勝公ですね。
なかなか福岡までくる機会がないので、今回お参りできてよかったです。基本的に曇ってたのですが、宗勝公のお墓の前に来た時にちょうど晴れ間が来たのも嬉しかったです。偶然晴れただけとは思いますが、なんか「よく来たな!」って歓迎された気分になれました。
筥崎宮
日本三大八幡といわれる筥崎宮にお参りしてきました。こちらは小早川隆景によって楼門が造営されています。
元寇の際に敵国の調伏を祈ったことから「敵国降伏」の額が掲げられています。筑前は豊臣政権期に小早川が領有していたので、こちらの筥崎宮や太宰府天満宮に隆景公の足跡がちょこちょこ見られます。今回は太宰府まで足を延ばせませんでしたが、また太宰府にも訪れたいと思います。
柳川藩主立花邸御花
筥崎から足を延ばして柳川まで行ってきました。
ほぼ佐賀の隣なので、筥崎から移動すると1時間強かかります。正直1日に詰め込みすぎな気はしましたが、目的は好きな戦国武将である立花宗茂ゆかりの資料館を見たり、ウナギのせいろ蒸しを食べたりすることでした。
柳川藩主立花邸御花は、明治維新以降に華族となった立花家の邸宅が公開されており、同じ敷地内にレストランやホテルも建っています。現在も立花家が経営されています。旧大名家、華族の多くが、明治維新や戦後に資産を手放されたことを考えると、現在も経営されているのはすごいことなのでは、と思います。
さて正面から入ると、瀟洒な洋館が迎えてくれます。
敷地内のレストランでウナギのせいろ蒸しをいただきました。レストランのナプキンに立花家の家紋が入っていて、この時点でテンションがあがります。
せいろ蒸しは蒸し上がるのにちょっと時間がかかるので、その間に洋館内部を見学しました。伯爵家にふさわしい格式のために、意匠に凝っているところや、家族だけが使うためシンプルに作られているところなど丁寧に解説されていて、興味深く見学できました。柳川名物のさげもんが飾ってあって、写真を撮れるスポットなんかも準備されてました!
さげもんの拡大したものがこちら。色とりどりでとてもきれい。
洋館部分と接続して和風建築も建てられており、そこからはお庭が眺められます。縁側、とよぶにはちょっと規模が大きい気もしますが、縁側もあるのでのんびり庭を眺めながら一息付けます。
別の建物からお庭全体と和風建築部分を眺めてみました。
見学を終えて戻ると、ちょうど蒸したてのせいろ蒸しがやってきました。せっかくなので奮発して、う巻きとうざくのついたおすすめセットにしてみました。
蒸してあるのでウナギがふわふわ、たれのしみ込んだご飯も美味しくてペロっと食べてしまいました。せいろの下部分は全部ご飯なのでかなり量はあるんですけどねwしっかり蒸しあげてあるためか、ごはんも最後まで温かい状態で楽しめました。
敷地内にある立花資料館にも行ってきました。立花宗茂所蔵の鎧や江戸期の大名としての立花家に伝わる華やかな大名道具が見ごたえありました。
特に宗茂所蔵の鎧は、一度見てみたかったので良かったです。腕の部分は全部鎖帷子風になっていて、シンプルで動きやすそうな印象を受けました。色々な逸話から、いざとなれば自分も前線に出て戦うタイプの方という印象があるので、何となく納得感のある鎧でした。宗茂公は70代で島原の乱に出陣して、有馬城の一番乗りをされた方ですからね。
個人的に小早川隆景と立花宗茂は、大河ドラマの主人公になってほしい歴史人物のNo.1、2なので、弾丸旅行でもこの二人にゆかりのある地を巡れてすごくよかったです!