JSTQB Advanced LevelのTM/TA/TTAの違いについての理解

2019/11/04にNaITE(長崎IT技術者会)さん主催の勉強会でLTしてきました。
nagasaki-it-engineers.connpass.com
JSTQB Advanced Levelの受験をする中で、TM(テストマネージャ)、TA(テストアナリスト)、TTAテクニカルテストアナリスト)って、それぞれどんな役割を求められてるのか、という点は何となくはわかるものの、何となくしかわかってなかったので言語化してみたものです。

発表資料

資料にもシラバスの目次を掲載しましたが、章の学習目安時間が長いところ(=ページ数の多いところ)が各ロールがメインで注力する分野になると思います。自分が経験のある分野が多い方が取り組みやすいかな、というのが受けてみた感想です。

なぜTM/TA/TTAが分かれているのか

懇親会で話に出たのが、この疑問です。推測ですが、JSTQBの翻訳元であるISTQBがヨーロッパで設立されたからではないかと思います。
契約時にJob Descriptionで何を行うのか細かく定めるので、TM/TA/TTAがそれぞれ何を行うのかきっちり定義されています。求人時もTM/TAでまったく別の求人票となっています。日本の場合はQAとしての求人で、役割はきっちりとは定義されてないように感じます。
そのため、日本でQAをやっていると普通に一連のものとして行う業務が、JSTQBの定義としてはTMとTAという別職種のタスクを同時に行っているという状態になったりもします。JSTQBの試験問題にも、TAの試験の選択肢の中にTMのタスクとして定義されてるものが紛れていて「普通に業務でやっているので、これは正しい内容だ」と思ったら、シラバスの定義的にはTAのタスクではないので不正解、というものがありました。

JSTQB Advanced Levelを受けてみたいけど、どこから挑戦したらよいかわからない方に参考になれば幸いです。