そうだ、高野山行こう -奥の院-

奥の院高野山を開いた弘法大師が今なお修行を続けておられるという地です。高野山自体が聖地ですが、ここはまた別格で厳かな雰囲気でした。奥の院の近くまでバスでショートカットもできるようですが、一の橋から歩きで行くのがおすすめです。

2キロにわたって続く杉の木立と墓石群は圧巻ですよ。墓石は約二万基もあるそうで、数もすごいし、各大名家のものは高さ3メートルくらいありそうで、大きさに圧倒されます。お参りさせてもらう、という気持ちはしっかり持ちつつ、知ってる歴史上の有名人の墓を探しながら行くのも面白いし、ちょっと奥まったところにも墓があるのでメインルートから外れて墓参りするのもまた面白いです。

一の橋からすぐのところに仙台伊達家の墓、ちょっとルート外れたところに山口毛利家の墓がありました。

しかし、毛利家の墓大丈夫でしょうか?倒壊防止?でも毛利家の墓は離れたところにももう一箇所あり、そちらはちゃんと整備されてるようでした。仙台伊達家の墓とは別に伊達政宗の墓は単独でありました。薩摩島津家の墓も2箇所くらいで見かけたし、歴代の人々が好き勝手に墓を作った結果、子孫は正確な位置や数を把握してないとかありそうです。歴史上の有名人だと墓または供養塔が幾つもある人いますからね。

さて、奥の院には小早川隆景(毛利元就の三男)とその奥方のお墓があるという情報を入手していたので、これはお参りせねば!とまずは墓を探すところからスタート。なんとか見つけることができました。大雨のおかげで墓までのルートの難易度が上がってましたが、根性でお参りしてきました。

お墓はだいぶ磨耗してましたが、小早川の文字は判別できましたよ!目当てのお墓に参拝できてよかったです。お墓の位置が分かりにくいためメモしておくと、一の橋から奥の院へ向かっていく場合、道中右手に岩国吉川家の墓があります。

マップには出てませんが、大きい墓石があり、「周防 岩国吉川家墓所」と案内標があるので比較的見つけやすいはずです。周防岩国の吉川家は吉川元春(毛利元就の次男)のご子孫ですね。その墓所を少し過ぎた辺りの左手を探すと、分かりやすいかと思います。「陸軍兵長・三野由一之」氏のお墓の角を曲がり、突き当たりにある龍泉寺墓地の右端奥にありました。隆景の墓には案内標の類は一切ありませんので、これを紹介してくださった記事に感謝です。

武田信玄、勝頼のお墓と上杉謙信、景勝の霊屋はすぐ近くにあります。

ほぼ向かいだと聞いていたのですが謙信のが見つからず探してみると、参拝ルートを少し外れたところにありました。

雨のおかげでそこへ至るまでが軽く沢と化していたため、途中で登るのを断念。

有名武将、大名家の墓が目白押しですが、そこに混じって伊予河野通直のお墓があったのに驚きました。

割とマイナーな人の上に、この方が伊予河野家の最後の当主なのでご子孫の建立とも考えにくいのです。ちなみに河野通直は、毛利元就のひ孫にあたります。毛利元就の長女、五竜局の娘が伊予の国に嫁いで産んだ子が通直です。なぜここにお墓が? 謎ですねえ。

こんな感じで時々ルートを外れながら奥の院へ進みます。奥の院手前にはお茶どころがあり、無料でお茶をいただけます。ありがたい。開基1200年記念のゆるキャラ、こうやくんもいました。

写真撮り忘れたのですが、このお茶は昔ながらの竃に巨大な茶釜がかかっており、そこから柄杓でやかんに汲むようになっていました。茶道以外で現役で動いてる茶釜(しかも巨大)は初めて見ました!

この茶どころで時々高野山のお坊さんが時々法話をしてくださいます。偶然、行った時に最後の方を聞けたのですが、「何か嫌なことがあったり、頑張っても結果が出なかったりすると、『もう懲りた』と諦めがちですが、そんな時こそ『忘己利他(もうこ・りた)』と人のためになることをしてみてください」と仰っててなるほどな、と思いました。これと同じ意味のこと、職場でもよく言ってもらうんですよね。特に調子の悪い時に。自分が、自分が、ではダメなんですよね。なかなか難しいけれど、忘己利他を目指して頑張ります。

茶所から奥の院はすぐです。玉川という清流があり、それにかかる橋を渡ると弘法大師空海が今でも修行を続けているとされる聖域です。撮影禁止のため写真は一切ありませんが、橋を渡ったところから信仰の場という感じが一層強まって厳かでした。空気が冷やりとして澄んでるんです。堂内はずっと昔から高野山を信仰してきた人々が奉納してきた灯や小さい仏像などが整然と並べられています。千二百年の歴史はさすがでした。私も灯明を捧げて参拝、背筋が自然と伸びました。

帰り道に景教碑を発見。

景教というのはゾロアスター教のことで、現イランの近辺で確か5〜6世紀あたりに信仰されてた宗教ですね。もっと古かったかも。高校で世界史Bを選択した人には、唐の都、長安景教碑があったことでお馴染みです。日本の高野山にも碑があって驚きました。空海さんは唐に留学していたから、景教に触れる機会があったんでしょうか。高野山は思ってたよりさらにグローバルでした。

そうだ、高野山行こう -道中〜金剛峰寺

夜行バスに揺られ大阪に着いたのが朝7時頃。今回利用したvipライナーは京都、大阪に専用ラウンジがあり、洗顔やメイクができるのが嬉しいところ。急いで朝食を食べ、なんばから南海電鉄に揺られて高野山へ。

橋本から各停に乗り換えますが、けっこうな山の中をくねくねと進んでいきます。途中に真田幸村が一時期隠遁生活を送っていた九度山があります。最近の旅行誌にはけっこう大きく取り上げられてますね。某ゲームの影響ですね。

極楽橋に着いたらたくさんの風鈴が迎えてくれました。ここから高野山まではケーブルカー、標高150mくらいを一気に登ります。ケーブルカーの斜めの車体がゴトゴト登っていくのは楽しかったです。高野山駅からの移動は高野山フリー切符が便利。

バス乗り放題と一部のお寺や提携店の割引券がついて830円です。ただし、バスは少ない時間帯だと1時間に一本なので、周り方や人数によってはタクシーの方がお得かも。だいたい端から端までは5,6キロくらい、間に見所も点在しているので全部歩いて回ることも可能です。

まず向かったのは高野山の入口、大門です。ただし、参拝道は幾つかあるため、高野山駅も入口の一つですね。バスの車窓から、昔は女性はここまでしか入れなかった女人堂、浪切り不動などが見られます。さて大門、金剛力士像が迫力あって格好良かったです。大門全体が重要文化財。あいにくの雨でしたが、紫陽花が綺麗でした。こちらは見所大門だけなので、短時間で回りたければパスしても良いと思います。

大門からは、ちょうどバスを逃してしまって壇上伽藍まで徒歩で移動。1キロ弱なんで15分くらいですね。ちょっと調べてみるまで知らなかったのですが、高野山って標高900メートルに開けた盆地で、そこまで登ってしまえば、あとはけっこう平らです。この盆地内に幼稚園から大学まであったりして、ほぼこの盆地内だけで完結できる感じがします。

壇上伽藍は、見所多数です。金堂、根本中堂、不動堂の3つが印象に残りました。

金堂は本尊は秘仏のため見られませんが、他の仏像や平清盛が自分の血を混ぜた絵の具で描かせた血曼荼羅が見事です。血曼荼羅はよく八百年もの間残っていたなと感嘆。血を混ぜるなんて、それだけ切実な願いを込めただろうに、平家は清盛死後すぐに滅んでしまったことを考えると、諸行無常という感じがします。

根本中堂は、大日如来を中心に柱や壁に描かれた仏たちで立体曼荼羅になっているそうです。比較的新しい建物なので彩色が綺麗だし、 中心の仏像も大きくて見応えがあります。

不動堂は建物とその内部の仏像が国宝。仏像の方は今は霊宝館に保存されています。建物は苔むし具合がいい感じに美しい。

続いて霊宝館の見学へ。ここは見るもの見るもの国宝だったり重要文化財だったりで、重要文化財ゲシュタルト崩壊しそうになりました。目の保養すぎる。仏教系美術はもちろん見事で見応えありましたが、見られてラッキーだったのは、浅井長政お市の方肖像画です。ちょうど修復が終わった記念に展示されていました。よく見るあの絵の実物が見られてラッキーでした。この霊宝館は、要するに博物館なわけですが、一点博物館と違うなと思ったところがあります。それは仏像を美術としてではなく、霊宝として展示しているところ。各仏像の前にお賽銭箱が置かれ、人によってはちゃんと一つ一つお賽銭を入れ、合掌していたりもしました。博物館で仏像を見るのも好きなんですが、それは何だか美術品として見てる感じがするんですよね。霊宝館の展示は 仏像が仏像な感じがして好みでした。

次に向かったのは金剛峰寺です。ここは本当に格式が高く、全体的に襖絵が美しかったです。天皇や皇族が来た時の専用の間があり、襖は金箔張り、天井にも花の彫刻あり、など贅を凝らした感じ。お庭の翻龍庭も見事で日本一広い石庭だそうです。

そんな贅を凝らしたところがある一方、囲炉裏の間とか、二千人分の飯が炊ける巨大な竃とか裏方的な部分もあってギャップが面白かったです。囲炉裏の間は、中央に巨大な囲炉裏のある土壁の部屋で、パネルで展示してあった昔の坊さんのくつろぎっぷりが面白かったです。そりゃ標高900メートルですから冬は寒いでしょうね。私が行ったのは夏ですが、雨が降っていたこともあり肌寒買ったです。

お昼はインターナショナルカフェ梵恩舎でいただきました。ご飯にかかっているのはトマトベースの豆の煮物、高野山らしく肉を使わない洋風精進料理という感じで美味しかったです。

これにケーキとドリンクがついて1200円。写真撮り忘れましたが、焼き物のお皿とカップで出てきて雰囲気が好みでした。豆腐のチーズケーキはゴマと胡桃入りだったっぽくて美味でした。

以上

そうだ、高野山行こう 前準備

よく行く平家物語サイト様の旅行記に高野山旅行があって、いつか行きたいなと思っていました。
で、うちの会社に「リフレッシュ休暇」という一週間まるっと有給を取れる素敵な制度があります。どこか行こうと思ってふと高野山を検索すると、今年がちょうど開基1200年というではありませんか。これはもう行くしかない。

行くならやはり宿坊に泊まって精進料理をいただいてみたい!と調べてみると、宿坊は53もあるそうです。宿坊とはお寺がやっている宿泊施設のことで、食事の準備やら布団の上げ下げなど修行僧の方がお世話してくださいます。元は遠くから来られた信徒の方や、系列の寺のお坊さんを泊めるためのもののようですが、今では一般客も泊まれます。

さて、ちまちまHPを見てみると、各お寺、色々特徴ありますね。がっつり修行体験できる寺から、外国からの修行僧がいる国際色豊かな寺、食事の際、般若湯(要するにお酒、ビールは麦般若というらしい)を注文できる寺まで様々です。設備も旅館並みのものを誇るところから、隣との境は襖のみという伝統的宿坊まで様々。中には、電気自動車の充電ステーションまで完備しているところもありました。

その中から候補を2つに絞ります。
1位 安養院
理由:毛利家ゆかりの寺だから。公式サイトの由来のページに毛利家の紋が使われ、説明文に『元就公の帰依を受け』とあれば、毛利好きならここだろう!となるわけです。

2位 金剛三昧院
理由:世界遺産指定のお寺に泊まれるところが素敵。国宝、重文多数を擁し、歴史の長さ、格の高さは高野山塔頭中随一です。

というわけで、まずは安養院から。最近宿の予約はずっと楽天からしていたのですが、こちら安養院、予約手段は電話のみです。このアナログさが宿坊っぽくて良いですね。予約電話をかけたところ、「すみません、係のものが外してまして」と言われたことが二度ほどありました。どうも15時くらいはダメらしい。係のお坊さんが修行中なのでしょうか。三度目の正直でかけたところ、係の方に繋がりましたが、ちょうど少年野球チームが宿泊してるそうでその日は満室とのこと。残念。いずれ泊まってみたいと思います。

気を取り直して、金剛三昧院の予約です。こちらは楽天から予約できました。『寺の行事や法会のため、急遽宿泊できなくなることがあります』とか本当に泊まれるのか若干怖いことが書いてありますが、気にせず予約します。この辺の予約サイトの対応やネット予約できるかはお寺によってまちまちです。

さて、金剛三昧院は北条政子が夫の源頼朝の冥福を祈って建てたお寺だそうです。鎌倉幕府三代将軍の遺骨はこちらに納められているそうです。多宝塔が国宝指定を受けていて、北条政子が建てさせた時からそのまま今に至ってます。政子もけっこう好きなのでこれはぜひ見てみたいですね。宿泊プランによってはお寺の方が境内を解説してくださるのもあるそうです。私は普通の一泊二日で予約しました。精進料理料理が楽しみです。

以上

システム自動化カンファレンスに行ってきました

だいぶ出遅れ感がありますが、
12/1(日)に行ってきたシステムテスト自動化カンファレンスの感想です。

イベント内容はこちら
https://sites.google.com/site/testautomationresearch/event

当日の様子やスライドは、こちらのTogetterにまとめられています。
システムテスト自動化カンファレンス2013ツイートまとめ
http://togetter.com/li/597476

スタッフ、登壇者の方々、参加者まで
自動化に対する色々な思いが感じられて、非常にアツいイベントでした!
リリースに求められるスピードが上がってきて、自動化の注目度も上がる中、
アツいセッションの数々で楽しかったです。
自動化スキルあげねば!とモチベーションアップしました。

【印象に残った言葉】
「機械にできることは機械に任せ、
人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである」
という言葉ですね。
オムロンの創業者・立石一真さんの言葉だそうです。
まさに自動化の目的ってこれですよね。

【印象に残ったキーワード】
(1)自動化ハイ
(2)頑張らない自動化

(1)自動化ハイとは
※私的定義です
自動化を推進するとき、
自動化そのものが楽しくなって自動化の目的を忘れ
結果として無駄になってしまう成果物が量産される状態のこと。

目的や期限、コスト感って重要ですね。
身に覚えのある方がけっこういるのでは(^^;

(2)頑張らない自動化
自動化には、できることできないことがあるし、
なかには自動化できるけど、してもあまり意味ないものなどもあり得ると思います。
なので、自動化しておいしい部分だけを自動化する「頑張らない自動化」が必要です。
欲張らないって重要ですね。

初めてプロジェクトでSeleniumを使ったとき、
「自動化で全部できるわけじゃない」
と当時の上司からいわれました。
たぶん、このことを指してたんだろうなと思います。

【各セッションのメモ】
※資料は、公開されてるものは上に張ったtogetterにリンクがあります。
システムテスト自動化カンファレンス
12/1(日)9:45-18:00

(1)よりよいテスト自動化のためにちょっと考えて見ませんか 近江久美子

 よりよい自動化を達成するためどんなことを考えれば良いか
  →自分の答えを探すためのポイントを見つけましょう!
 ・テスト目的の例
  効率化→準備や学習時間<自動化で短縮できた時間
  手動ではしづらいテスト→必要なツールを選ぶ

 ・手動のテストと自動のテストは単純には置き換えられない
  →自分たちに合うスコープや、より高いROIを達成できる自動化を考える
  自分たちに会うプロセスを考える
 ・どの、どこのテストを自動化するか明確にする
  テストレベル 単体? 性能?
  テストタイプ

 ・どこを自動化するか?
  仕様書見た瞬間にテストできるわけではない
  設計、実行、分析のどこを自動化するか明確にする

 ・テスト実行はDrive Judge Reportの3要素に分けられる
  美味しいとこだけ自動化
  どこ、どのテストを自動化するか明確に。

 ・自動化しないと実現できないテストか?
  数百人での接続を想定とか、48時間回し続ける性能テスト
  →必要なテストなら自動化

 ・自動化しても意味ないものもある
  マニュアルテストとか、印刷されたものが正しいかとか
 ・複数のツールを連携する場合、ツール同士の連携や制約はOK?

 ・自動化の利点
  リグレッションテスト
  仕様が変わりにくいもの #曖昧さを許さないため変更が多いものには向かない
  APIとかから考えると良い

 ・ROIを考える
  負担を節約、利益を考える
  保守、派生でも時にはROIから考えて改善につなげる
 →でもROIから考えるって難しいよね

 ★利益
  最終的にプロジェクトやプロダクトの利益につなげる必要あり
   品質向上
   リスク軽減 など
  →テストにもたらされる変化を通して利益を考える

  自動化はテストの品質、コスト、時間、利益変える
   品質  再現性、トレーサビリティ向上
       自動化理解度の向上
   コスト 人件費は人しかできないところへ
   時間  長時間稼働させて短期間に 夜間テスト
       属人性の低下、知識伝承の効率化
       #スクリプトやデータが残ってる→書き方統一される
   →これらを洗い出して、利益に繋がってるか確認

 ★投資
  時間:自動化は初期コストと保守コストが異なるため分けて考える
  自動化でプロセス、必要な人材が変わることもある

  ・目的にあった利益と投資で計算する
   投資も利益も直にゃコストに置き換えて計算する場合はさらに見積もりが必要
   厳密に評価すると大変
   ※必要な分だけ評価する。評価するだけで結構大変。

  ・プロセスをみなおす
   手動テストと異なるのは?
   時間短縮
   導入ツールや仕方に依存するのであるべき姿などを考える
   増える手間、減る手間を考える、どのタイミングで増減するかも考える
   結果の決定方法、IOは決めておく

 注意点
  他のチームと連携するひつようがある場合もある # 設計ちょっと変えてもらうとか
  テストプロセスが機能してない場合は、まずその整備から
  ツールのバージョンアップや人の習熟度アップにより、適宜見直す

■終わりに
テストは、プロジェクト、プロダクトの見える化を促進
テスト自動化により、テストは柔軟に、幅が広がる
→うまく使えば強力な武器になる

感想:
自動化の際に考える必要のあるポイントがまとまっていて、分かりやすかったです。
私はROIを考えるのが苦手なので、そこ注意しないとな。


(2)事例から見るテスト自動化のポイント(検これ(検証コレクション)の方々)
 <1>トイレの歴史に学ぶ自動化パターン
  「拭く」という行為を自動化しようと思い立つ
  →色々やりすぎた結果、お値段200万の無駄に豪華なトイレ完成
  →もう俺、手で拭くわ

 <2>自動化のたどるサイクル
 自動化お導入時、技術的なハードルで踏み出せないことが多い
  →自分でこっそり作っておいて一気に紹介&導入 #3分間クッキング
   ただし勝手に各自がやりすぎ複雑になる # 自動化ハイ
   運用が超大変! 主管エンジニアが移動 自動化めんどい #原住民蜂起
   自動化は放棄される→ある日やってきたエンジニアがテスト発見 #インディージョーンズ

 <3>ファクトリーオートメーションにおけるシステムテスト自動化事例
  ■ファクトリーオートメーションとは
   製造工程の自動化 運んで、管理して、検査して、品質も管理
   要求され理品質 信頼性 いろんな環境で動くから

  ■システムテスト自動化の歩み
  ・フェーズ1
   自動化システム初号機 信頼性検証機
   何をされても止まらない
   稼働までの時間、労力半端なし
   デバッグ超めんどい
   →効果を振り返ると、、、思ったほど楽しくない、マイナス、投資回収だいぶ先

 ★自動化の傾向
  自動化ハイ、建て増し
  自動化の前に、テストとして健全な認識を持つことから始める

  ■ファクトリーオートメーション
  自動化の難しさ
   従来人がやってたことは実は難しい、簡単に流れが見えない
   人に知恵の集合→テストも一緒

  ・パラダイムシフト
   人の役割の自動化の難しさ
   無意識の意識化が第一歩
   思考とかを自動化するのは大変

  ・テストプロセス全体を通して
   無意識の意識化(振り返り)
   テスト自動化に必要な知識を整理
   全体をバランス良く考える

『機械にできることは機械に任せ、
 人間はより創造的な分野で活動を楽しむべきである』
 自動化の先にあるものを考えてみる


感想:
従来人がやってきたことは、実は難しいってのが心に残りました。
ちょっとした違和感に気づく、とかって自動化にはできないんですよね。
どこまで機械にできるのか、という見極めが大事ですね。そこが難しいんですけど。

(3)スマートフォンアプリのテスト自動化を始めよう 長谷川 孝二
 ■テスト自動化の現状
  システムテスト
  →自動化テストツール/フレームワークは多数
   UI変更頻度が高いため、自動化しづらい

 ■システムテスト自動化のROI
 ・求められるもの
   自動化スクリプト作成 高度なジャッジを求められる
   スクリプトの保守

 ・現実的に得られるリターン
  時間の短縮
  複数のOS、バージョンで実行できる

 ・現実的必要な投資
  自動化ツール選定
  スクリプト作成

 ・現実的に実現できるスクリプトにするには
  日付とかはユニットテストで頑張る
  レイアウトは目視確認
  機種依存問題は自動化諦める 内容次第で手動確認

 ・注意点
  すべての画面、遷移は表示する
  アラートも含むことが望ましい
  繰り返し行う段階であれば、スクリーンショットの比較は自動化する
  実行時間は0ではないのでテストケースの絞りこみは検討する必要がある

 ・利益を拡大する
  時間の短縮
  →時間路集中力をより高度なテストに振り向ける
  リリース頻度の向上
  複数OS機種で実行できる
  →さらにテスト実行環境を増やす 端末の回転など
  手動ではできないことができる
   ロードテスト、メモリリーク、コンカレンシーテスト

 ■ツール
  
   Appium
   UIAutomation

  
   Robotium
   Espresso
   UIautomatore

  <両方>
   Calabash
   MonkeyTalk

 ・選定のポイント
  スクリプト書けるか
  テスト共有したいか iOSとAndroidで
  ※何が実行できるかはあまり重視しない

 ■まとめ
  頑張らないROI
  欲張らないテストスクリプト

(4)ATDD実践入門
 ■ATDDとは
  受け入れテスト駆動開発(Acceptance Test Driven Development)

 ■歴史
  受け入れテスト自体は昔から存在する。
  TDDはSmallTalk界隈の習慣、KentBackが大々的に始める
  Red green refacoringを回す

  FIT
  統合テストのためのフレームワーク
  Fit/Fitness
  Wikiで記述する

 ■BDD
  TDDの中で、ユーザとしてテストを書きなさいとoKentBeckは言ってる
  だが、UnitTestから入るのが簡単だが本来はそうでない
  BehaviorDrivenDevelopment誕生
   シナリオBDD フィーチャーとテストコード
   スペックBDD テストコードと自然言語を同一ファイルに書く

 ■Scrum
  Readyの定義 Doneの定義
  →STDD

  Specification by Example
  重要なのはLiveドキュメントだ

 ■プロセス
  仕様を顧客と話し合う
  仕様について文書や付随する条件について表で書く

 ■目的
  ユーザと共通の一枚絵を書くこと
  仕様を把握できてること

 ■ツール
  Fit/Fitness
  Cucumber
  RSpec
  Spock

 ■アンチパターン
  開発者が受け入れテストを書く
  →時間のオーバーヘッドが大きい、テストレベルを意識しづらい、極端に多い、少ないが起きる
  補助する人がいない

 ■理想と現実
  DDD ドメイン駆動設計
  Role ユーザが理解できる言葉で、協力しながら書く

  テストエンジニアが書くATDDはどうなるのか?

 ■まとめ
  誰にとっての受け入れテストか?
  現状のツールはXPできるチーム成果である
  勘違いすると生産性下がるので、自分たちにできる範囲でATDDやりましょう

(5)モデルベースドテスト入門〜テスト詳細設計を自動化しよう〜
朱峰 錦司
  
  テスト自動化ってつまりはテスト実行自動化でしょ?
  どこからテストケース湧いてくるの
  本当にそんなことできるの?

 1.テスト詳細設計とは
  JSTQB
   分析、設計、実装、実行、終了基準の評価とレポート

  TestSSF
   要求分析、アーキテクチャ設定、詳細設計実装、実行

  決まったテストの方針に基づいて、テスト対象の仕様からテストケースを作る作業
  →方針と仕様決まってれば自動でテスト作れんじゃね?

 2.モデル
  開発対象のシステムの振る舞いや性質を特定の観点で抽象化し表現したもの
  一つのモデルで全ての仕様を表現するのは無理

  様々な観点によるモデリング手法が存在
   状態遷移
   論理
   組み合わせ

 ・注意点
   システム特性に応じて、適切なモデリング手法を選ぶ必要がある
   文法、メタモデルをしっかり決めて記述することが望ましい

 3.モデルベースドテスト
  モデルを活用してテスト成果物を作成する
  主にテストベースはソースコードではなくモデルのため、ブラックボックステストに分類される

  モデル→抽象化したテストケース

  テストのモデリングのための規格
   UMLTestingProfile
   Testing and control Nation v3

  論理パターンによるテストシナリオ
    ディシジョンテーブル

 ・注意点
  従来よりもテストパターンが多くなる
  実行可能なテストにするためには詳細設計必要

 4.モデルベースドテストの適用
  モデル種類の決定
  モデルの記述
  テストモデルの種類の決定
  モデルの変換方針の決定
  修正

(2)状態遷移テストの適用例
 デシジョンテーブルの適用例
  CEGTest

 組み合わせテストの適用例
  PICTMaster
   テストツール丸わかりガイドライン参照

 5.導入のポイント
  設計モデル記述によるメリット
  テスト対象の仕様理解促進
  仕様漏れの発見

 必要なスキル
  モデルリング

 ■まとめ
  モデルベースドテスト
  まずはモデリングしよう

(6)
LT
(1)手動テストからの移行大作戦 うらやま さつき
問題1 よく落ちる
身の丈にあった範囲で自動化しよう

問題2 作った人にしかわからない
誰にでもわかる自動化システムを作ろう

→誰にでもわかるテストを作ろう

Drive
Judge
Report から考えると

入力値があいまい→規定値のシートを作成、テストケースのフォーマット作成
判定方法があいまい→

自動化の前にするべきことはないか今一度ご確認ください

(3)激しいUI変更との戦い 玉川 紘子
GUIベースの自動テストを保守すること

・なぜ保守が大変か
UI、文言の仕様変更
可読性の問題
テストしづらい製品コードは指摘する
テストケースの元をメンテナンスする
クリックする、テキストを入力する→削除する、検索するなど
ユーザの動作自体は変わらない

アプリと対話する
基本動作、対象の組み合わせで各機能の操作を作成
個別のテストシナリオを作る

(4)有償ツールの選択ポイント 藤井
投資したら取り返す、倍返しだ!

事例
月数百人規模
毎日不具合、毎日クレーム、、、なプロジェクト

・使用ツール
QTP
ALM

・ポイント
QTPスクリプトの設計、作成
ALM、QTPの連携
→バージョン管理やレポーティングが楽々

なぜ高い効果をげられたか
→目的が明確

頑張るところを間違えないテスト自動化
有償ツールの機能だけでなく、ツール連携、サービスも確認する

ちなみに半沢直樹の食堂シーンの撮影はHP社の食堂だった


(2)組み込みクロス開発での継続的な実機テストの実行 井芹 洋輝
テスト自動化は重要です
テストレベルにとどまらず、責務や負荷の分散を行う
本来の目的に立ち戻り
テスト自動化のこれまでとこれから 辰己 敬三
(1)テスト自動化のこれまで
(2)テスト自動化の今
(3)テスト自動化のこれから
自動化研究の現状
TestAutomatorへの招待

(1)
たぶん最初の論文 1962 Automatic Progrm Testing
1990年代
2000年代オープンソース
Selenium 水銀の毒性を中和する 水銀 Murqury Poison
→テストツール大手だったマーキュリー社への皮肉

(3)
ワークショップ
AST
毎年特別テーマを設けて開催
2013 Test as a Service クラウドサービス 最近ホットな話題
STA

Cloid Testing
Test as a service

・�Test Automatorの位置づけ
TestLead
TestEninner
LeadAutomationArchicture
カバレッジ
狭い意味でのオートメーター

・Capgemini社
テストオートメーターの求人出てる

・・謄好肇・璽肇瓠璽拭爾寮嫐�
テスト内容の品質特性
テスト実行資材の品質特性←ここがオートメーターの責務
テスト結果利用時の特性

・・謄好肇・璽肇瓠璽拭爾凌与瑤� Linkedinで調べた
テストエンジニアは14万
テストオートメーター 58人
テストオートメーションは結構いる

・・泙箸�
専門家は10-15人
自動化は必須知識、ツール使いこなしたり、開発に関わることで、開発の一端に触れるのはよい経験


(7)懇親会
今までの自動化経験とかをお近くの方と話しました。
聞いてみると、やはりある程度融通が効く、かつ少人数のチームでないと
自動化導入するの難しいみたいですね。

LTも色々面白かったんですが、
自分が気になったのは、SikuliとDevNomiの話。
Sikuli
http://www.sikuli.org

これはちょっと調べてみよう。

なんだか長くなりましたが、以上です。

背景を理解していないと、とんでもない誤解をすることもある

ここのところ、会社で英語熱が高まっています。
私も便乗して一昨日からオンライン英会話のReraJob始めてみました。
お手頃価格で気軽に始められるし、なかなかよさそうです。


英語といえば、うちの家族はけっこう洋楽好きなので、
家族でドライブする際、BGMとして洋楽がかかっている割合は郄かったです。
ただ一口に洋楽といっても、家族ごとに好きなジャンルはバラバラ。


ある日のBGMは、Marilyn Mansonでした。
HR/HMのバンドで、過激な歌詞や重く暗い音が特徴的です。


ちょうど"The Dope Show"という曲がかかったときのことです。
母が「曲調の割にはほのぼのした歌詞ね」と言いました。


ちなみに"dope"という単語は「麻薬」という意味です。
動詞だと「麻薬を使う」という意味になり、
日本語でも「ドーピング」という言葉で定着していますね。


そんな言葉がタイトルに入っている曲がほのぼのしているわけがありません。
よくよくきいてみると、
歌詞のたまたま聞き取れた部分を聞き間違えていました。


"We're all stars now in the dope show"
(たぶん「麻薬による興奮状態ではオレ達はみんなスターだ!」くらいの意味)


という歌詞の一節を
"We're all stars now in the dog show"
(「オレ達はみんなドッグショーのスターだ!」)
と聞き間違えたそうです。


たしかにドッグショーならほのぼのしています。
それにしても、元の歌詞の世界観が根底から覆すような空耳ですね。


でも、ジャンルがHR/HMで、
歌っているのがMarilyn Mansonであるということが分かっていれば、
そもそもドッグショーという聞き間違えはしないでしょう。


これを仕事に当てはめて考えてみると、
プロジェクトの背景をきちんと理解していないために
とんでもない誤解をしていたり、話が合わなかったりする状況と
構造としてはよく似ていると思いました。


何か違和感を感じた時に、きちんと確認することって重要ですね

以上のような話を職場の朝礼の一言で話そうかな、と思っていましたが、
さすがに朝から
"We're all stars now in the dope show"
なんて言うのは憚られたので、ブログネタとして載せてみました。


それでは。

もみじ饅頭とオープンソースのちょっとした共通点

今さらですが、明けました。おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


年末年始は実家のある広島に帰っていました。お好み焼き食べて、牡蠣も食べて、家族とゆっくりして満足です。

もみじ饅頭とオープンソースのちょっとした共通点
さて、広島のお土産といえばもみじ饅頭が有名ですが、ちょっと由来を調べてみると、なんとなくオープンソースに似てるところがあるな、と思ったのでご紹介。


もみじ饅頭の由来には、2つの説があります。


1.旅館の中居さんからの依頼説
宮島の中でも特に景色の綺麗な紅葉谷にある旅館「岩惣」の中居さんが、「紅葉谷に相応しいお菓子をつくってほしい」と出入りの和菓子職人に依頼した。


2.伊藤博文の冗談説
宮島を訪れた際、紅葉谷の旅館「岩惣」のお茶屋で休憩した伊藤博文、お茶を出す茶屋の娘の手を見て「もみじのようなかわいい手じゃの。焼いて食べてしまいたいわ」という冗談をいった。岩惣のおかみがそれを聞いていて、出入りの和菓子職人にもみじの形の菓子製作を依頼した。


上記の2つの由来のどちらにせよ「岩惣」から依頼をうけた和菓子職人・高津常助さんがもみじ饅頭を作ったという点は間違いなさそうです。


この高津さんは一回商標登録を行ったあとは、権利が切れても特に更新しなかったそうです。だからもみじ饅頭の型があれば誰でも作れるようになり、宮島のお土産として広まり、定着していったということなんだとか。


高津さんが商標を持ち続けてたら、今のように広島のお土産といえばもみじ饅頭!とはならなかったと思うんですよね。高津さん的には儲かったかもしれませんが。


こんな由来を持つところが、流行ってるオープンソースの流れと似てるな、と思ったんです。


特定の人が技術を独占しない→色々な人がチャレンジ→その技術が流行る
みたいな感じで。ちょっとこじつけですかね。


オマケ
以前職場の朝礼にて、一言コーナーで話した小話。こちらもITと食べ物のこじつけネタで、けっこうウケのよかった話です。


先日たまたま昭和20年代の料理レシピを見る機会があったのですが、そこには今でも人気のとある料理がのってました。名前は「辛味入り汁かけ飯」。今で言うカレーライスです。

確かに辛いし汁をかけたご飯だし、辛味入り汁かけ飯って中身を正しく表しているわけですが、カレーライスに比べると、あまり美味しそうには聞こえません。料理ってネーミングが重要なんだな、と思いました。


ところで、プログラミングも始めた当初は、 適当な変数名をつけて、先輩から、それじゃ意味がわからないなんて言われていました。ちょっとたって中身を正しく表した変数名をつけられるようになると、正しいけどもうちょっとセンスがほしい、なんて言葉をもらうようになりました。


プログラミングも料理も、中身を正しく表して、さらにセンスもあるネーミングができるようになりたいものですね。

アスペルガー症候群とソフトウェアテスト

このエントリーは、Software Test & Quality Advent Calendar 2011の24日目です。


http://atnd.org/events/22833


前の23日目は@aods1004さんの


開発者がテスト技術を学ぶべき理由」と


@softestさんの


技と術と芸で考えるソフトウェアテスト


でした。


今日はちょっと趣向を変えて、「ソフトウェアテストアスペルガー症候群」という切り口で書いてみたいと思います。なんでもありということなので、こういうのでもいいですよね?


最近は、ソフトウェアテストアスペルガー症候群の人が持つ特性との相性が注目され始め、アスペルガーに限定して採用を行う企業もあるようですね。


アスペルガー症候群とは?】


まずはアスペルガー症候群についてWikipediaから簡単に紹介します。

アスペルガー症候群アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome: AS)またはアスペルガー障害(アスペルガーしょうがい)は、社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。
(出典:Wikipedia

この『コミュニケーションについて特異性が認められる』ために、就労という点で苦労する例が多いようです。たとえば、「空気を読む」というのが苦手なので、それは言ってはダメだろうということを言ってしまったり、上司が細かく具体的に指示しないと上司の意図とかなりずれたことをしてしまったりと周囲とうまくコミュニケーションが取れないという事象があげられます。


アスペルガーソフトウェアテスト

一般にアスペルガー症候群の人とITというのは、相性がよいそうです。
それはアスペルガー症候群の人が多く持つ「細部に対するこだわり」や「反復作業との相性の良さ」とIT技術がうまくマッチするから。(個人差がるので一概には言えません)
自らもアスペルガー症候群であることを公表し、アスペルガー症候群に関する執筆や講演を行っているTemple Grandin氏は以下のように言っています。

アスペルガー症候群とITとの間に相関関係はあるのか──。もしアスペルガー症候群というものが存在しなければ、コンピュータは誕生しなかっただろう。“ギークGeek)”や“ナード(Nerd)”とは、要するに軽度のアスペルガー症候群のことだ。アスピーズの関心は、人ではなくモノに向けられている。そしてモノに関心を抱いた人たちが、現在われわれが使用しているコンピュータを作ってくれたのだ」(Grandin氏)

(出典:業界動向/111349/IT業界で闘う“アスピーズ”


また、アスペルガー症候群の人に雇用を通して自身の可能性に気付く道を提供することを使命として設立されたアメリカのNPO団体・AspititechはHPの冒頭で以下のように述べています。

"we harness these individuals' unique abilities  attention to detail, precision, an affinity for repetitive tasks, outstanding technology skills  to provide competitively-priced software testing services."

(私たちは、アスペルガー症候群の特有の能力―細部への拘り、正確さ、反復性のある作業への相性の良さ、目覚ましい技術スキル―を価格競争力のあるソフトウェアテストサービスと結び付けようとしています)


Aspiritechホームページ
http://www.aspiritech.org/


アスペルガー症候群の人を雇用している企業】
・株式会社Kaien(日本)
http://www.kaien-lab.com/


発達障害を持つ人への就労支援サービス、企業向けのコンサルティング発達障害を持つ人にどうしたらうまく働いてもらえるかなど)サービスを行う日本で唯一の会社です。上で触れたAspiritechの設立の際にも協力したそうです。


・Specialisterne(デンマーク
http://specialisterne.com/


OracleMicrosoftなどを顧客に持ち、一年目から黒字経営を達成するなど、アスペルガー症候群の人を多く雇用している企業で世界で最も成功している企業のように思います。(Specialisterne Denmarkの社員の75%がアスペルガー症候群)紹介文では以下のように述べています。

"Specialisterne Denmark, which translates from Danish as “the specialists”, is a social innovation company providing IT consultancy services, where most of the employees are people with autism."

デンマーク語で「スペシャリスト」を意味する「Specialisterne」は、ITコンサルティングサービスを提供する社会的技術革新企業です。社員の多くがアスペルガー症候群です。)


現在、支社がオーストリアアイスランド、スイス、イギリス、アメリカにも拡大している様子。


上にあげた企業はいずれも一つの特徴を持っています。それは創業者のお子さんがアスペルガー症候群を持っているということ。「何とかしてお子さんに社会貢献の道を持ってほしい、それがアスペルガー症候群を持つ人の生き甲斐にもなるはず」という思いから会社を設立されています。
アスペルガー症候群の方にとってはよい雇用の機会になったり、ソフトウェアテスト業界にとっては優れた能力を持つ人を採用できて発展に繋がったりというよいサイクルになれば素敵だな、などと思っています。


【参考サイト】
広がりを見せる自閉症者ソフトウェアテスター育成プログラム
http://developers.slashdot.jp/story/11/10/08/1155232/


アスペルガー症候群の人を 雇用するために ※リンク先はpdfファイルです。
http://www.nivr.jeed.or.jp/download/center/support03.pdf