12/17(土)、18(日)に行われたWACATE2016冬「あなたのためのアラカルト」に参加してきました!
会場のマホロバマインズ三浦からは富士山がばっちり!
北は東北から、南は九州まで、ソフトウェアテストに関係する人が集まってわいわいやってるのは楽しかったです!
特にWACATEはWorkshop for Accelerating CApable Testing Engineers と銘打ってるだけあって、各セッションでワークができるのがよいですね。班のメンバでグループワークなんかすると他社の方のやり方とか、自分が見えてなかった点とかが見えてきます。で、「あ!この考え方真似させてもらおう」ってポイントが見つかるのが嬉しい!
というわけで、各セッションの振り返りと感想です。
-「テストは料理だ!」(竹花 和裕)
資料はこちら。
料理に例えて、テストプロセスとは何ぞやを説明してくれたセッション。
テストに限らず、プロセスを把握しているということは
→全体を抽象化して把握できている
→全体を把握して自分の仕事を設計することができる
と いうわけでプロセスはとても重要。
JSTQBのテストプロセスはこんな感じ。
(1)テスト計画
(2)テスト分析
「何」をテストするのか
テストするものの理解
どんな振る舞いか
(3)テスト設計
「どのように」テストするのか
テスト方針の整理
どの技法を使うか
(4)テスト実装
実行の方針を決定
設計で決めたテスト技法を適用
(5)テスト実行
(6)レポート・評価
ステークホルダーが理解できる用語で書く
(7)終了作業
振り返り
<感想>
プロセス全体について説明してもらい、その後の導入になってよかったです。ここではワークでテストプロセスの(1)〜(7)まで、自社でどのような作業とアウトプットがあるか、PFDで整理してみるというワークをやりました。他社で、どのようなプロセスの分け方をしているか、各アウトプットがどうなるのかが見られて興味深かったです。
自分としては、
分析:「テスト観点」
設計:「テスト項目」
実装:「テスト手順」「テストスクリプト」
が出てくるイメージです。ただ、分析と設計についてはちょっと迷ってるところもあるので、もうちょっと整理したいですね。
-見積もり入門 規模ってなんだろう?(福良 智明)
資料はこちら。
見積もりは、ステークホルダーに適切な意思決定をしてもらうための判断材料の提供を行うもの。
まずは、数値ができるものをもとに規模を見積もる
→規模をもとに工数や費用、工期の見積もりを行う。
規模の見積もりの方法は、
(1)LOC
(2)FP法
(3)ストーリーポイント
の大きく3つ。FP法が、ユーザ視点になっている、国際的に標準化され人に依存しない、という点で広く使われている。ワークは実際にFP法で見積もり。
<感想>
見積もりは普段あまり触ってない分野なので、新鮮でした。FP法はあくまで、ユーザ視点なので、ユーザに見えない部分が見積もりに出てこないというのが自分が見事にミスってた部分でした。ワークでやってみて実感しましたが、初期段階と、ある程度設計が進んだ段階で見積もりずれそうですね。なんとなくですが、初期段階で見えてないことがありそうな感じがしました。
-幅広なテスト分析ができるようになろう(山口 寛子)
資料はこちら。
<概要>
テスト分析はなぜ必要か、どのように行うのかを紹介してくれたセッション。
1.テスト分析とは
(1)「何」をテストするか決める
(2)メリット
テストの抜け漏れ防止、テストのやりすぎ防止、テスト対象とテスト要求の紐づけ
(3)プロセス
・テスト対象分析
・テスト要求分析
2.テスト対象分析をやってみよう
(1)テスト対象分析
・準備
<1>テスト対象が記述されたドキュメントが存在するか
<2>ドキュメントはレビューや、修正(適宜)されているか
・やり方
<1>3色ボールペン
<2>インプット資料の目次
<3>6W2H
開発 Why、What(仕様)、How to、Whom、How much
顧客 When、Where、to Whom
(2)テスト要求分析
・FV表
テスト対象分析の内容から、ユーザストーリを挙げる
・目的内容
・検証内容
・技法
・品質特性から展開
ISOの製品品質。非機能要件の抽出にお役立ち
・Ostrandの4つのView
ユーザView
仕様View
バグView
設計View
(3)その他
・ゆもつよメソッド
・VStep
<感想>
自分としては、今回最もためになったセッション。6W2Hのワークをやってみると、あのとき出してしまったバグは、この分析やっておけばある程度防げたんじゃなかろうかと思いました。これと2日目のテスト技法のワークは、仕事でも力を入れようとしている部分にちょうど合ってます。ちょっとアレンジして社内でワークやりたいな。
- 普段の活動がどのように役立っているか説明できますか?
「それ役に立つんですか?」への備えとして (森崎 修司)
SQiPにみんな論文出そうぜ!というセッション。
- ディナーセッション
おいしい夕食を堪能しながら、テストトークで盛り上がる。抽選会の商品で直行表下敷きがあったのに驚きました。ちょっと欲しかったw
- 分科会
WACATE初心者グループに参加してきました。「開発側から見たテスト側がどう見えるか」、とか「何をテストしてほしいのかをどう引き出せばよいのか」とか面白い話題が色々。
なんだか、長くなってしまったので2日目編は別途投稿します。